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GEMINOID |
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OVERVIEW人の持つ存在感はどこからやってくるのか?どのようにすれば記録、再現、伝達できるのか?この疑問を探求するために、研究者と同じ外観と振る舞いを持ち、かつ研究者と情報的に密結合された新しい実在人間型ロボット、「ジェミノイド」を開発しました。 存在感はそれぞれの人に固有のものです。また、相手との社会的関係によっても異なります。存在感の研究では、ロボットと実際の人物とを比較するとともに、その人物自身や社会関係について深く知らなくてはなりません。ジェミノイドは、研究者自身をモデルとすることで、この問題に対処しています。例えば、本人の権威が伝わるのか、といった実験を、本人とジェミノイドを比較することで厳密に検証することができます。従来は哲学者の思惟でのみ可能であった研究を、ジェミノイドは始めて客観的・定量的に行うことを可能としました。 またロボットの人工知能はまだ人の成人レベルには達していないため、単純な応答しか出来ません。ロボットの対話機能の研究を進める上で、これは大きな障害でした。 この問題に対し、ジェミノイドでは、単純な応答や行動は自動で、人工知能で対処できない問題は遠隔操作により人が制御を行う、半自律制御の仕組みを開発しました。この機能を用いることで、存在感の解明を始め、人と自然なやり取りが可能なロボットの研究をすすめることができます。 人の存在感をも伝達しうる自然な動作や、操作者の負担を軽減する遠隔操作の方法など、より人に近いロボットを目指した工学的な研究。人に近いロボットを用いた、存在感などの人の本質に迫る研究。この二つのアプローチを通じて、より高度なロボットを実現するとともに、「人とは何か」を探っていきます。 詳しくは、以下の資料をご覧ください: Ishiguro, H., Geminoid - Teleoperated Android of an Existent Person - (PDF) Nishio S., Ishiguro, H. and Hagita, N |
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本研究の一部は科研費基盤研究(S)(25220004および20220002)の助成を受けたものである
「ジェミノイド」は(株)国際電気通信基礎技術研究所の登録商標です Copyright (C) ATR Hiroshi Ishiguro Laboratory Contact: hil-contact@atr.jp |